楽園〜night rainbow

tirop2005-06-29


高砂淳二さんという写真家の写真が好きで、煮詰まると取り出して眺めています。
魂を解放してくれるような、あまりにも美しい南の島の写真。なかでもハワイの写真が好きです。
狭い、湿気の多い、息苦しい日本から抜け出して、こんな場所にいってみたい。
現実の人生は思うようにいかない事だらけで、生きて行くことの、さまざまな苦しさや悩みに満ちているけれど、そのくるしみをつかのま忘れさせてくれるような写真集です。


特に好きなのが、夜かかる虹の話。
ハワイでは、夜かかる虹は祝福のしるし。夜、何も知らずに眠っている家のうえに、ひそやかにかかっては消える、祝福の虹。
誰もが本当は祝福されているのに、それに気づかずにいるだけなのかもしれない。
私が憧れている楽園のような南の島にも、やはりそこはそこの悩みや苦しみがあるのでしょう。

パラダイスはどこにもない、心のなかにだけあるんですね。


といいつつ、『ハワイ…』とうっとりしながら写真集を眺めている私は『キョート…』と呟きながら日本の写真集を見てる変なアメリカ人とかときっと同じなんだろうな…。