花の下にて

4月4日、私の漫画の師匠、佐藤史生先生がなくなりました。
自然にかこまれた静かなホスピスで、
本当におだやかな眠るような最期でした。
窓の外は満開の桜。
今日、雨の中、ご葬儀が終わったところです。


佐藤先生とは、私がまだ十代の頃、アシスタントにしていただき
それから20年以上、すぐ近所に住んで
私がデビューしたあともずっとおつきあいさせてもらっていました。


女性ですが、森の賢者…という風情の方で
多くの友人に慕われ、最後まで皆に囲まれていました。
私にとっては、漫画の師匠であると同時に人生の師であり
第二の親のような存在でした。
先生と出会わなければ、私は漫画家になっていなかったと思います。


先生、本当にありがとうございました。
この街のどの道も、どの店も、先生と一緒に歩いた思い出ばかりです。

去年の3月30日
先生と一緒に見た枝垂れ桜